百日咳の流行収まらず 2025年5月22日 最終更新日時 : 2025年8月1日 admin 百日今年に入り百日咳の流行が収まらない。3月に東京都立小児総合医療センターに運ばれてきた生後1ヶ月の赤ちゃんが肺炎や呼吸不全等で幼い命が亡くなったと報道された。 赤ちゃんの百日咳は怖い。私も百日咳でわが子を亡くしたお母さんを知っているし、実際、百日咳の赤ちゃんを診察したことがある。免疫のない赤ちゃんは重篤化しやすく呼吸不全となる事があり。さらに薬が効かいケースもある。 こどもの百日咳の特徴は、「短い咳が連続的に起き、咳が終わるとヒューと音を立てて大きく息を吸い込み、痰が出ておさまる」といった症状です。時に咳による嘔吐や無呼吸発作の症状がでます。 一方、大人の百日咳は、普通の風邪との見分けが難しい 当クルニックでも大人では百日咳特有の咳症状が見受けられないため、感染後咳嗽や咳喘息と勘違いして、その後の百日咳の抗原検査や抗体検査で百日咳と診断した患者様もいました。但し、現在は百日咳の流行で、百日咳の抗原キットや抗体検査試薬の不足で、適切な診断が得られない状況です。 有効な予防法は予防接種で、予防接種法に基づく定期予防接種が行われています。2か月に達したら、早めに5種混合ワクチンを接種しましょう。また、定期予防接種により百日咳の免疫を得ていても、小学校就学前にワクチン効果が薄まるため、日本小児科学会では任意での3種混合ワクチンの2回追加接種を推奨しています2) 。 (① 学校就学前の1年間、②11-12歳)咳の流行収まらず \ 最新情報をチェック /