お知らせ・コラム
- 2019年12月31日
2019年今年を振り返りー糖尿病、地域包括、医療的ケア -
今年も残り3時間余り。今年を簡単に振り返ってみます。
1) 冨樫クリニックの外来診療の中心疾患である糖尿病患者も約600名と増加しています。新たな糖尿病治療薬の出現で、以前に比べて糖尿病コントロールはよくなっているものの、やはり糖尿病の治療の中心は食事療法です。体重100キロ以上の肥満糖尿病患者さんも20名以上います。患者さんの家族背景・仕事・経済状況・性格などを考慮しながらの治療の必要があり、頭を悩ませています。来年も地域に出向いての糖尿病講座の予定も入っております。糖尿病療養指導師の看護師や管理栄養士と連携を取りながらクリニックでの診療および住民啓発活動を進めていきたいと思います。
2) 住み慣れた地域で最期まで生活ができるように地域包括ケアの構築を大崎市と医師会は連携を取りながら進めています。多職種の皆様と顔の見える関係、情報の共有化、ICTの活用で、在宅医療と介護を包括的・継続的に支援できる体制の構築です。今後も主治医・協力医制、介護職向けの医学講座、医師会サロンなどを引き続き展開して、少子高齢化社会へ対応すべく体制を構築したいと思っていますが、独居老人、急増する認知症、アウトリーチ者への対応など課題も山積しています。
3) 医療的ケア児:昨年から胃ろう・気管切開・導尿など医療を要する子供たちに係っています。今年は、重心心身障害児者の支援研修会を開催することができました。対象人数は比較的少ないですが、医療・保険・福祉・行政が連携して障害児をサポートすることは、私たちの務めと思っています。スタートラインに立ったばかりですが、多少なりともお役に立てるよう来年度も頑張っていきたいと思います。