糖尿病
冨樫クリニックは糖尿病に力を入れております
冨樫クリニックは糖尿病に力を入れております。糖尿病療養指導士(日本、宮城県)5名、管理栄養士1名がおり、約650名の糖尿病患者を診察しています。糖尿病の地域住民へ啓蒙活動も重要と考え、可能な限り健康講話や市民講座等で糖尿病のお話しをしています。
糖尿病
日本では、糖尿病が強く疑われる人・糖尿病の可能性を否定できない人がそれぞれ1000万人(合計約2000万人)、成人の5人に1人が糖尿病および境界型と推定されます。今や糖尿病は令和の国民病と言っていいでしょう。
食事の変化
食事の内容が変わりました。昔の食事は一汁三菜。ご飯、味噌汁、お魚、野菜でした。家内に日本的な食事を作ってもらいました。サケ、オカラ、インゲンのお浸し、そしてキュウリです。この伝統的な日本食は2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。それに比べて、右の図は、今の若者が好きな西洋風の食事を作りました。ハンバーグ、オムレツ、エビフライ、コロッケなど油ものの多いカロリーの高い食事です。
糖尿病の症状
糖尿病は、血糖が高くなって口の渇き、尿が多くなったり、体重減少の症状が出る場合もありますが、ほとんどの患者さんは症状がありません。それでも放置すれば、網膜症(視力障害)、腎臓病(むくみ、人工透析)、神経障害(足のしびれ)そして心臓病(狭心症、心筋梗塞)、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、アルツハイマー認知症、癌などの合併症が起こりやすくなります。これらの合併症は、治療中断者や検診で指摘されても放置している人に起こり、きちんと通院、治療すれば重篤な合併症は防げると思います。
網膜症
年間3000名以上の人が失明していますが、糖尿病で視力が低下している人はその何十倍もいます。目がかすんで初めて眼科に行って糖尿病と判明して内科に紹介されるケースも少なからずあります。
糖尿病性腎症
現在、透析患者は32万人位です。大崎管内でも、大崎市民病院、永仁会病院、古川クリニック、渋谷クリニックなどで透析しています。
糖尿病性壊疽
脚の壊疽すなわち脚が腐る写真をもってきました。年間3000名が糖尿病で足を切断していると言われています。やけど、靴擦れ、けがの原因で足が腐ります。この患者さんは、50歳代の糖尿病の患者さんで糖尿病治療のために紹介されました。インスリンで糖尿病のコントロールは良くなって、1か月後にはかなり傷口は小さくなりました。さぞかし痛いだろうと皆さんお思いでしょうが、糖尿病の患者さんは、神経障害のため痛みが感じにくくてこの患者さんはほとんど痛みはありません。
糖尿病の合併症
糖尿病の合併症は
1.治療中断者
2.検診で糖尿病を指摘されても放置
している者に起こります。
糖尿病をきちんと通院・治療すれば、重篤な合併症は防げます。
糖尿病と歯周病
糖尿病と歯周病は強く関係していると常々感じており、歯科医の先生とは常に連携をとる必要があると思っております。糖尿病の人は、歯周病になりやすく、1年間で10本も歯が抜ける人もいたり、歯がぼろぼろで物を噛めず、物を飲み込むために糖尿病がなかなか良くならない人もいます。